2018年07月13日

第6回ワイン塾 ロワールワインと初夏の食材の会②

①の続きです。
ペアリングでご用意したお料理とワインのご紹介です。

まずはアミューズオートブル。
初夏のお魚のマリネ&クレマン ド ロワール。
お魚はカツオとホタテのマリネを青のりのソースで、
もう一品は稚鮎のエスカベッシュ、どちらも初夏を代表するお魚です。
アミューズにはグラシアンメイエのクレマンを合わせました。
シャンパーニュより果実味もあり優しい後味です。爽やかな酸の効いたマリネにぴったりでした。
ロワール魚マリネ

二品目は様々な前菜の盛り合わせ&サンセール ブラン。
シェーブルチーズ(ロワール産のサントモール)のサラダ、
ポワロージュネのフリッタータ、
トリッパ アラ ナンテーズ、トマトを使わず玉ねぎだけで炒めたトリッパの煮込みの3品の盛り合わせ
ワインの生産者のミッシェル トマはもともとシェーブルチーズを作っている、農家のご出身。
チーズ、ワイン、お互いの爽やかな酸味が寄り添いあっていました。
ロワール前菜

そしてメインディッシュは仔羊のカイエットとシノン。
カイエットは石の意味。仔羊のミンチをハンバーグのように石の形に丸めたものです。
付け合わせには生パスタのようなヌイユを添えました。
クロ ゴドーのシノンは非常に柔らかくエレガント。
お料理に対し主張をせず、そっと寄り添う感じでした。
ロワール羊

ロワールワイン
本日ご用意したワイン。
左から、グラシアン メイエ クレマン ド ロワール
ミッシェル トマ サンセール
ドメーヌ クロゴドー シノン

ロワールのワインは冷涼な気候を生かして、爽やかで心地の良い酸味を持つものが多いですね。
今回は初夏の様々なフレンチのお料理にあわせてみましたが、和食と合わせてみても面白いかな、と思いました。
これは個人的にまた試してみたいと思います。
ご参加いただきました皆様、どうもありがとうございました。(^o^)/
次回、テーマはまだ未定ですが、8月末くらいの予定です。



  


Posted by shimy at 20:19Comments(0)お知らせ料理ワイン

2018年07月13日

第6回ワイン塾 ロワールワインと初夏の食材①

こんにちは。
遅くなりましたが、先日行ったワイン塾、ロワールの会のレポートです。

まずは概論から。
ロワール地方はフランス中央を流れるロワール川流域のワイン産地です。
風光明媚な場所でフランスの庭と呼ばれています。
100年戦争の時代から、フランス王家のお膝元となり、中世では政治、経済の中心でした。
貴族が多く暮らし、彼らの生活とともにワイン造りが発達して行きました。

ロワール川はとても長く、ローヌ地方のセヴェンヌ山脈を源流にいろんな地方を通り、大西洋に注ぎます。
長さは1100キロ、フランスで一番長い川です。
流域も広いので、泡、白赤ロゼ、甘口や貴腐ワインまで、多様なワインが作られる地域です。
ロワール地図
緑:ペイナンテ地区
ロワール川下流のナント市周辺のエリア
ミュスカデ種から爽やかな白ワインを作っています

黄色:アンジュ、ソミュール地区
ロワール川中流、アンジェ市周辺のエリア
有名なロゼ ダンジュ、貴腐ワインのコトーレイヨンなど、赤から甘口白までバラエティに富むワインを作っています。

ピンク:トゥーレーヌ地区
ロワール川中流、トゥール市周辺のエリア
ヴーヴレ、シノンなど、格調高い赤、白を作ります。

紫:サントル、ニヴェルネ地区
ロワール川上流域、中央山地の冷涼なエリア
プィイ フュメ、サンセールなど、ミネラル豊富で繊細な赤、白が作られる。

このように、広い産地から、様々なタイプのワインが作られています。
次はロワールのワインをお料理とペアリングしてみましたので、そちらの様子を第2部で♪





  


Posted by shimy at 18:19Comments(0)お知らせ料理ワイン